MAKOTO NURSERY SCHOOL
THOUGHT
倉持順子先生
(クラスリーダー)
KURAMOCHI JHUNKO
坂上昌希先生
(新卒・4年目)
SAKAGAMI MASAKI
一年目の自分を振り返ると、
どんな感じだった?
坂上先生:初めはまずは「仕事を覚えなきゃ」「知らないことがあったらダメなんじゃないか」とか、周りからどう見られているかとか、自分のことよりも、まずは仕事のことだけでいっぱいいっぱいみたいなところが多かったです。
倉持先生:最初のうちは、間違ったりわからないのが当たり前なんだから「間違えて大丈夫」って言っても、その言葉を信用もできなかったね。
「ほんとにこの人たちそう思ってんの?」みたいな感じで。
坂上先生:わたしは人見知りな面も結構あって、うちとけるまでに結構時間がかかるんです。だから信頼関係を築くのも時間がかかるし…。
でも信頼関係を築けたから、今はずばずば自分を出せるようになったんだと思います。
坂上先生と接する上で、
気をつけてたことは?
倉持先生:坂上さんが心地よく過ごしている中で、自分らしさを出したりとか、自分らしさを出せる環境だと能力が出せるようになるんですよね。
心もカラダも「ギュっ」て緊張してる環境では、自分らしさは出てこないし、そこで力を発揮しろって言われても難しいものもあるので。
自分らしく働いているなと
感じるときはどんな時?
坂上先生:今もそうですけど、あんまり自分らしく働いているっていう意識はなくて。
ただ自然に、お昼とかみんな食べているときに、楽しく話したりしてると、なんか心地いいなと感じて。
自分の素というか、自然な姿を出しているなって感じていて。
だから、自分らしさを出そうというふうにしてるわけじゃなくて、周りの人たちが自分らしさを引き出してくれてると思ってます。
まことの保育はどんな保育?
坂上先生:もともと子どもが自由に、自分で育っていけるような保育園に就職したいと思ってたので。
一般的には集団保育で同じ時間にミルクをあげて寝てっていうのがほとんどの園だと思うんですけど、
ここ(まこと保育園)だと、その子が朝起きた時間に合わせて食事もしたりしますし。
倉持先生:子どもたちに育つ力は必ずあるんですよ。
だから、子どもが教えてくれるので、わたしたち(保育士)が自分で決めることはしません。
子どもが必要なことをやってあげるのではなくて、
子どもが自分でできるようになる環境とか、心地いい、楽しいって感じる環境を用意してあげれば子どもはまっすぐ育っていくので。
坂上先生:わたしが「こうあるべき」という考えで子どもに接したときに、
子どものやりたいことを止めてたりとか、本当は自分でやりたかったのに私が手伝ったからできなかったとか。
自分の「こうあるべき」でやった保育と、倉持先生がやったときの子どもの成長というか本来の姿を見たときに、自分は違ったって思うところから始まったかなと思います。
1年目の坂上先生を見ていて、
何を感じた?
倉持先生:失敗したことってあるんだけれども、だけどそれに関しては1年ぐらいはほとんど彼女には注意してないと思うんですね。
で、できたことを褒める。「ここ変わったよね」とか褒めてるわけじゃないんだけど、「ここすごく素敵だったよ」とか「これナイスだね」みたいな、そういうことだけを伝えて。
坂上先生:私の心の動きをすごい察してっていうか、すごい理解してくれてるなっていうのは今改めて感じました。最初は見守ってくれて褒めてくれた、何かできるようになったっていうのをすごい自覚させてくれて、それから、だんだんと、もっとこうしたらいいよとかアドバイスをしてくれました。
それも、倉持先生を信頼できて、倉持先生の言葉がすっと入るタイミングでアドバイスしてくれたなっていうのはあって、その信頼関係とアドバイスをしてくれるタイミングが本当にバッチリだったんだなと思います。
先生たちみんなの関係性はどんな感じ?
倉持先生:素に近い状態っていうのかな。変に気を使いすぎず、自分の想いを隠したりとか、そういう周りに合わせなきゃいけないとか、そういう風に感じているといい仕事はできないと思うので。
自分の自然な姿を出せる部分が増えていく、それがみんなそれぞれ出ていればいいなと思うので。
坂上先生:みんな「こうあるべき」で動いてはいないですよね。
倉持先生:そうだね「こうあるべき」で動いてないね。この園のリーダーの先生たちは今が完璧って思っている人誰もいないんですよ。それがすごくいいかなと思っていて。自分が正しいってみんな思ってないし。自分も成長過程、他の人も成長過程って、子どもに対してと同じように一緒に働く仲間にも思ってるし、自分に対しても思っている。
そこの中でみんなですごく努力したり工夫したりとかしながら、いい保育を目指そうみたいな。一緒に切磋琢磨してるみたいなところはあるかな。
坂上先生:上の人達も考えてるし、だからこそ下も考えて動くっていうところはあります。一緒に考えていこうっていう。
新人の先生に何を一番伝えたい?
倉持先生:失敗を恐れないでいい、というところですね。失敗がこわくなると失敗できなくなるんですけど、でも失敗しないわけがないから。
「あなたはまずわからなくてOK」「できなくて当たり前」っていうのをまず坂上さんにも言ったかなとも思うし。
みんな違うから違うのが普通、それがすごく大事で。先輩の先生は下の人が違うからそれを自分に合わせるのではなくて、方法は違うけれど向かう方向を一緒にすればすごくいろんな多様性のある環境の中で、同じものを目指した良い保育ができる。それがすごく大事です。
保育園の色に合わせろとかそういうことではなくて、今ここにいる十何人の子どもたちを育てる仲間として「どういう方向を一緒に向いていこうか?」「どうしたらいいと思う?」「この子に良い環境ってどういう環境だろう?」「この子に合ったことってどんなことだろう?」っていうのをみんなで考えて一緒にやるっていうのができる保育園なんじゃないかなっていうのは思います。
これから入る、仲間になる人に
伝えたいことは?
坂上先生:私は1年目はいっぱいいっぱいだったんですけど、そのいっぱいいっぱいを受け止めてくれる上司の方がいるんだよっていうのはすごい伝えたくて。
いっぱいいっぱいだけれど周りの人はちゃんと見てくれていて、新人の人が育っていくのをちゃんと見守ってくれてて、何も言わない時もあるけどちゃんと見守ってくれて関係を築こうとしてくれる、そういう良い環境があるので。
いっぱいいっぱいを乗り越えて成長していくっていう心を忘れないでほしいなって。
私は最初はいっぱいいっぱいだったんですけどね。全然今の後輩なんかは、もうどんどん自分を出していってるなと思うので。
だから自分自身自分らしさを出して受け止めてくれる人たちがいっぱいいる保育園だなと思います。